自己紹介と愛車遍歴:1
2018年7月23日に試乗車上がりのV7を契約した「つよT」だが、そのエレクトリックブルーのモトグッチV7Ⅲ Stoneの納車まで少々時間があるので、今までのバイクをどのように選んで乗っていたのか綴っていきたい。
小学校から高校までサッカーをやっていたつよT。でも、主体的にサッカーを選んでいたわけでもなく、他にやりたいこともなく惰性でやっていた。高2になって同級生とコピーバンドを結成するも歌が歌えるだけで、特に楽器が得意というわけでもなく。
そんな高3の時。ヤツとの出会いがあった。親友T・・・今は亡き、と注釈を付けるべきか。それはともかく、同じクラスの隣町に住んでいたTの家に度々上がり見せられたのは「ヤングマシン」「オートバイ」などのバイク雑誌。全く自分は興味がなかった世界。
「こんな趣味もいいかもな」
いわゆる無趣味男だった自分は半ば強引にバイクの世界に足を突っ込んでいった。ヤマハ、ホンダ、スズキ、カワサキ・・・RZ250、VTZ250、フレディ・スペンサー、ケビン・シュワンツ・・・今まで縁のなかったキーワードが頭の中に叩き込まれていく。俺はVTZ250がいいなぁ。カウルレス・・・いわゆるネイキッドが好きで当時全盛を誇っていたレーサーレプリカは好きではなかった。
高校を卒業した俺たち。ヤツは中型二輪免許を取得し前からブレず「ヤマハ RZ250R」の黒を購入、自分は二輪は危ないからダメと言っていた両親を「原付きだから」と説得。原付免許を取得。母親はダメだから、父親を近所のバイク屋に連れて行き、現物を見せる。モノは
「RG-50Γ」
本当はカウルレスでホンダMBX50が欲しかった。しかしMBXは中古しかない。NS50の形は好きではなかった。そんな時にバイク屋に飾ってあったのがガンマ。当時で言う125ccクラスの大きさ。その立派な体格に魅力を感じた。ビキニカウルが付いていた黒のガンマ。これに決めた。
納車された日母親が驚いた。こんな大きいバイク!もちろん母は原付きということでスクーターを想像していたらしい。
納車はTと同じ日に。バイク屋から走り出す。最初の信号でストップ。再発進。エンスト。走り出そうとするものの、エンジンがストールしてしまう。俺はTに大声で「発進できねぇ!」と叫ぶ。Tも叫ぶ。
「ギアが5速に入ってままじゃ発進できねぇよ!」
学科だけの原付き、ギア付きの乗り方を知らないつよT、初めてのバイクの洗礼を受けた(笑)。そして近所をTと回る。TのRZ250Rが変な加速をして畑に突っ込む。震えた声でTが一言「やっちまった・・・」(笑)。しかしRZはそんなに傷が付くこともなく事は済んだ。2人とも最初の洗礼を受けたところで初日が終わった。
その後のRG-50Γ人生はこうだ。浪人確定していた俺は家に「お金がない」との理由で宅浪をしていた。朝早起きをして6:00からファミレス(CASA)で3時間バイト。その後家で勉強するはずが9:00にバイトが終わりそのまま裏山に走りに行く。昼前にバイク屋に行き、バイクをいじる。昼食を食べて昼寝。起きると予備校を途中でサボってきたTともうひとりの友人が家に来て話す。もう夜だ。明日も早い。21時過ぎには就寝。早起きしてバイトへ・・・この無限ループ。勉強する暇がない。
ガンマはリミッターカット、セパハン、バックステップ、140km/hメーターフェンダーレスとコツコツと金がないながらもいじっていった。結局高価でチャンバーは買えなかったし、丸目のカウルレスには出来なかったけども、それなりに回して走ることを覚えた思い出深きバイクであった。
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