V7Ⅲ Stone をクルマに例えると

つよTの愛車は今も昔のマツダの初代ユーノスロードスターだ。いわゆるNAと言われる型。なんかこのクルマは飽きない。というか、仕事柄乗り換えなくちゃいけない事態に陥ろうとすると自分の仕事での立場がロードスターを売らなくていい方向に向かっていく。

例えば。

マツダのディーラーからフィアット・アルファロメオのディーラーに勤めることになった時。マツダの営業みたいに自分のクルマが営業車でなくて、会社のデモカーが営業車だった。なので、転職してすぐにイタ車を買わなくても良かったのだが、一人暮らしをしてお金に困りそうだったので、当時軽自動車のビートかカプチーノにでもしようかと思った。もしくはしばらくして初代フィアット・パンダかバルケッタでも買わなくちゃな、なんて思っていた。

ところが。

社長と喧嘩して体よくクビ(笑)。フィアット車にする必要がなくなった。時は過ぎて30歳ころ。マネーの虎として有名な南原社長率いるオートトレーディングに勤めていた。ここは営業車で回って売るようなタイプの商売ではなくて雑誌広告で電話をかけて来た人が買う、もしくは店頭に来たお客さんが買って行くパターンが多かった。しかし、やはり自社で売っているクルマに乗らなければと思い当時売っていたアルファ146を買おうと思っていた。本当は1.6Lが欲しかったのだけど、買おうと思っていた時は2.0Lのtiしか導入していなかったな。


↑アルファ146。日本に正規輸入されていた145の4ドアというか5ドアハッチバック版。

そしたら、ここの運営がイマイチでストレス溜まりまくり。多分今思えば少々欝気味になっていたのだろう(笑)。我慢できずに退社することに。

またもやロードスターが手元に残ってしまった・・・。これはロードスターを売ろうとすると自分の仕事含め人生が変わってしまうと思い、もうこのまま乗れなくなるまで乗ろうと決意。結局平成3年式を平成6年に買って、平成30年まで乗っているのだから自分としてもほぼ四半世紀乗っていることになる。しかも飽きない。

バイクはと言うと、愛車遍歴で語ったように何台ものバイクを取っ替え引っ替え乗っている。大型二輪免許を取った今、ロードスターの様にずっと乗れる終のバイクは何だ?という命題を自分に課して探した。

ロードスターというクルマの特徴は

・オープンカー

・フロントエンジン、リアドライブ

・小さく、軽い、ライトウェイトスポーツ

・決して速くはないが楽しい

・街乗りにも最適、結構汎用性高い

・デビュー当時のキャッチフレーズは「誰もが笑顔になる」

こんな感じ。これを401cc以上のバイクで考えていると先輩(と言うかアルファロメオの販売店に勤めた時に最初に売ったお客さん。仲良し)に伝えると「馬鹿だな、大型っていう一点でロードスターみたいなバイクはないよ」と言われた。もちろんわかってるんだよぉ。だけどさ、高速道路だと400だと辛いんだもん、ロードスターは高速道路乗ってても嫌になるほどじゃないし・・・と屁理屈をこねてみた。で、自分で出した結論は一時『スズキ SV650』だった。古い方ね。新しいのはマフラーとメーター(とバイザー)がダサい。全体の格好はいいけどね。

最終的に、選んだバイクはモトグッチV7Ⅲ。ロードスターって感じではないか。でもゆっくり走って楽しい点では同じだな。

さて、このバイク、クルマで言うと一体なんだろう?自分の狭い了見で考えるとまずエンジンが特徴的。そして矢のように真っ直ぐ高速道路を進むイメージ。最初はアルファ164クワドリフォリオベルデ(FFの5MT)を考えた。でもV7はそんなに小回り悪くないし・・・。そう考えると155の2.5LのV6がイメージがピッタリだと思い至った。

V7Ⅲは「アルファ155 V6」だ!

ツインスパークの4気筒じゃなくて V6の方。確かOHCだったよね、この155のエンジン。グッチはOHVだよね。イメージは下の写真の品の良いシルバーのほう。高速でズドドドドド・・・ってエンジン響かせて矢のように走っていくのよ。ズドドドドド・・・っていうかルロロロロロロ〜!かな。室内から聴く音。FFで車体前方が重いからタイトなワインディングはあまり得意じゃなくてね(モトグッチもそんな感じ?偏見?)。エンジン回すと「うひょ〜♫」って言いたくなっちゃう。

結局選んだバイクはロードスター的バイクじゃなくアルファ155的だったけど、どちらも好きなクルマだから、ま、いいっか。って落ちで。

モトグッチV7Ⅲ Stoneとの日々

1970年生まれのおっさんライダーが初の二輪外車で感じたことを綴る。

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