モトグッチへの道:5(トライアンフ ストリートツイン試乗)

初体験だったモトグッチ、V7Ⅱ Stoneは前回の様な印象だった。他の選択肢はないのか?次なる気になるバイクはトライアンフ・ストリートツイン。


これも、試乗した当時のインプレを下記に載せる。

(結論)

グッチが恋人なら、トラは嫁さん

(対モトグッチV7 IIとの比較)

○足付き軽さ含む取り回し

○ロングツーリングで疲れなさそう

○270度パラツインの鼓動、トルク感

×でもグッチのエンジンの方が面白い

×ブレーキの効き

×ニーグリップのし辛さ

う~ん、いいんだけどなー。パッと乗った時に「面白え!」と思ったのはグッチの方。

おおよそ自分のバイク歴で、スペックを見た通りでそこから想像の範囲内のバイクだった。

借り出して、まずバイクに跨ると「小さい!」というのが第一印象。グッチよりも小さく感じる。感覚的には250cc~400ccのバイクみたい。

左足のシフトがエンジンのクランクケースに隠れるように付いてるから左足をエンジンの下に潜り込ませるイメージ。ただ、慣れるとそれほど違和感は感じず。

走り出すとそんなにびっくりするほどのトルクではない。逆に言うと公道を法定速度内で走る分にはなんら構えるところはない。

交差点を曲がる。グッチよりも自然に曲がっていく。頭で考えなくても曲がってくれる。

加速する。

750ccのグッチと900ccのトラとそんなに加速感が違うとは思わなかった。

トルクの出方はさすがクランク角270度のパラレルツイン。鼓動がVツインみたい。180度とは全然違うな。360度のW650/800も一度乗ってみたくなった。

すぐに気になるのはやはりバーハンドル。普段乗ってるバイクがセパハンでタレ角が付いてるバイクなので、この辺はどうしても馴染めない。またしてもセパハンバックステップが良いのに病(笑)。なら、そーゆーバイク買えっ!ってことなんだろうけどね。なかなか自分に100%マッチするバイクってのが無い。

次に気になったのが、燃料タンクとのフィッティング。ニーグリップすると膝小僧の所にエンジンがぶつかって熱いんだよな。これはプロの記事のレビューなんだけど、そのまま同じ感想だった。

「ニーグリップをするためには、タンクのえぐれ部分にピタッと膝が収まるのが理想だが、筆者は膝から下の長さが足りないのか、ややエンジン脇に膝頭がきてしまう。」

これに関しては、後の記事で

「筆者がもっとも大きなカスタムだと感じたのはシートだ。ビンテージマシンのようなルックスに一気に変わった。

ただ驚いたのは、シートの変更でポジションが大きく変わったことだ。ノーマルのシートはフロント部分が大きくえぐれ、シート高を思いきり下げている。このシートは比較的フラットなので、数センチだがシート高が上がった。すると、車体と下半身のフィット感が高まったのだ。

以前、この長期インプレで「筆者はニーグリップに苦難した」ということを書いたが、これだけですべて解決してしまった。ノーマルだとシートが低すぎて、膝でタンクを抱え込むのが少ししんどかったのだが、シート高が高くなったことで、無理なく一番押さえたいポイントを押さえることができたのだ。」

との事。もし買ったとしてもこれはこれで問題クリア。

多分自分のバイクになったら試乗で気になったところも、気にならなくなると思うけどね。

シートとハンドル等変えると、加速時には下半身で押さえ込めるんじゃないかな。

高速100km/h巡行や長時間の試乗ではないので、はっきりとはわからないけど、高速はやはり大きな排気量で余裕のある走りは出来そう。ただ、シフトダウン時のブリッピングで、あまりレスポンス良くエンジンの回転が上がらない。この辺は「バンバン!」とエンジンが反応してほしいところ。この一点でモッサリと感じてしまいNAロードスターってイメージではなくなってしまったなぁ。

グッチで感じたスイッチ回りはストレスなし。

直前に乗ったモトグッチとの比較で多少辛めの評価になってしまったけど、グッチが生き物的な感じがするのに対してもっと機械的、国産車的な出来栄え。これならW800買っても変わんないのかな?とか思ったり・・・。

でもグッチとトラのどっちかを所有する、という選択であればトラにすると思う。何故ならば長距離ツーリングをしてトラの方が疲れなさそうだから。グッチは気持ちいいし楽しいんだけど、シフト(の節度はトラは良かった)とスイッチ回りの相性が悪くて途中で嫌になりそう。取り立てて特徴がなくてもずっと一緒に居られるのはこういうタイプなのかもしれない。

で、買うか買わないかと言われると・・・買わないかなぁ。ピタっと肌に合うバイク(ポジションも含めて)と考えると他にも理想の相手がいる気がする(ちょっとしたシンデレラ症候群w)。

でも、所有しちゃえば疲れなそうだし長く付き合っていけそうなバイクではある。

モトグッチV7Ⅲ Stoneとの日々

1970年生まれのおっさんライダーが初の二輪外車で感じたことを綴る。

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